ウクレレでコードの移調。いろいろ紹介


こんにちは。takaraです。

ウクレレビギナーの悩みの多くはは教則本で解決できますが、ウクレレを始めてとりあえず楽譜の通りに演奏するステップを超えると、いろんな壁が待っています。

今回ピックアップするのは「弾き語りたいけど歌の音域が合わない」問題です。

これを解決するための有効な手段が、移調です。カラオケで自分の音域では歌えない時、リモコンの「♯」や「♭」を押すと、曲のメロディーはそのままで音程が変わりますよね。アレです。

ウクレレで移調するには「①カポタストを使う」、「②チューニングを上げ下げする」、「③移調に合わせてコードを変える」の3つの方法があります。ではそれぞれ紹介していきます。

カポタストを使う

カポタスト(「カポ」と略されたりする)とは、下の写真のコレです。テレビの音楽番組で見たことある人も多いんじゃないでしょうか。

カポッと装着するから「カポ」ではなく、イタリア語で「指板の先端」を意味するカポタスト(capotasto)という単語です。Wikipediaで調べました。実にためになるブログです。

フレットに装着すると、装着したフレットがナット(0フレット)の代わりになりるので、移調したい分だけずらして装着すれば、1フレットにつき半音移調できます。

あとはカポを装着したフレットを0フレットと見なして、楽譜に書いてあるコードをいつもの通りに弾くだけ。簡単ですね。

ただし、当たり前ですがキー(調)を下げる事はできません。またもう一つ、ギターと違ってウクレレだから発生してしまう制約があります。

カポをつけると、必然的に装着したフレットより高音域のフレットを使って演奏することになります。何が言いたいかというと、カポで移調すればするほど、出せる音域は高音域側に縛られるということ。

一般的なギターが22フレットあるのに対して、ウクレレは12フレットと、かなり少ないんですね。カラオケで「♯」ボタンを5回押すのと同じ移調をしたい場合、5フレットにカポを付けますが、演奏に使えるフレットは残り7フレット分です。

いや無理でしょ。ウクレレの7フレット分て、High-Gチューニングなら1オクターブしか無いですよ。Low-Gでも1オクターブ半。それでいろんなコードやらメロディーを弾くのって…。

ということで「ちょっと(1音くらい)キー上げたいな」というケースに限り重宝するカポですが、だったら特訓してボーカルの音域を広げればいいような気もします。

チューニングを上げ下げする

2つ目は、チューニングで移調してしまう方法です。通常ウクレレのチューニングは、4弦→1弦の順に、G(ソ)、C(ド)、E(ミ)、A(ラ)しますが、これを上げ下げします。

キーを全音(2フレット分)下げたければ、F(ファ)、B♭(シ♭)、D(レ)、G(ソ)。キーを半音(1フレット分)上げたければ、A♭(ラ♭)、D♭(レ♭)、E♭(ミ♭)、F♯(ファ♯)、という具合ですね。

実際どのくらいまで移調が可能なのか、試しにマックスやってみましたが、下げ方向に3フレット相当の♭、上げ方向に5フレット相当の♯くらいならできそうです。

ちなみにこの方法、テンション(弦の張りの強さ)が変わるので、キーだけでなく色々な変化があります。せっかくなのでなんとなく知っておきましょう。

・チューニング     : 下げる ⇔ 上げる
・弦のテンション    : 弱い ⇔ 強い
・フレットを押さえる力 : 軽くなる ⇔ 重くなる
・音質         : ボヤける・ボヨンボヨンする ⇔ キンキンした音
・その他        : 下げすぎると音がビビる

楽譜通りに弾いても移調ができるし、カポと違って音域が狭くなるわけでもない。一見するとグッドアイデアですが、当然デメリットもあります。

・曲ごとにチューニングするのが面倒
・弦のテンションを大きく変えると、その度にピッチが不安定になる

一応解決するには「チューニングを変えたウクレレを何本か持っておいて、移調に合わせて持ち替える」という手がありますが、それも何だかお金かかるし、かさばるし…。あっちを立てればこっちが立たず、は世の常です。

移調に合わせてコードを変える

うすうす気付いていた人もいるかも知れませんが、この方法が本命です。弦楽器は鍵盤楽器(ピアノなど)や管楽器(サックス)と比べて、コードの移調が楽ですから。

ウクレレは弦楽器です。道具を使わなくても、面倒なチューニングしなくても移調はわりと簡単。コード自体を変えればいいんです。

ウクレレでコードの移調。ポジションそのままでスライドするだけ

「コード変えるって言っても、いちいちポジション覚えるのも大変」と思うかもしれませんが、弦楽器は同じポジション(押さえ方)でルート音をずらせばコードの移調ができます。

ルート音(根音)というのは、コードネームの頭のアルファベットの音です。Emaj7なら「E(ミ)」、Am7なら「A(ラ)」の音ですね。

例えば、Emaj7を半音上げたいなら、押さえ方はそのままで、フレットを右(高音方向)に1つずらします。これでFmaj7。全音(1音)下げたいなら、フレットを左(低音方向)に2つずらせばDmaj7ということです。

これがピアノだと大変ですよ。白鍵・黒鍵があるので、同じコードネームを半音上げようと思うと、指のポジションが全然ちがいますから。

スライド出来ない時は、あきらめてポジションを変える

このルートずらし移調方法もできないときがあります。開放弦(0フレット)を含むポジションのコードをさらに下げようとする場合、スライドでは移調ができません。

また、できないわけでは有りませんが、ハイフレットポジション(目安として5フレット以上)のコードを高音側にスライドすると、音域が高くなりすぎて、違和感が出ます。

そんな時はしょうがないので、移調先のルート音の同じコードネームを別のポジションで弾くことになります。ちょっと何言ってのかよくわかんねぇと思うので、図解します。

コード移調の説明

 

コードの移調は、カポやチューニングを変える方法と比較すると、少し難易度は上がる方法です。が、この方法を頑張って続けていると、必然的にコードを覚えます。

また、コードのルート音や、コードの流れがどうなっているか意識することも出来て、先々良いことが多いんですね。特別な理由が無い限り、移調はコード変更で対応するのをおすすめします。

ちなみに、「移調するとポジションが押さえられない」、「移調するとなんかいい響きにならない」という場合は、別のテンションコードで代用して、おなじような響きのコードを探してみるのも良いでしょう。下の記事で代用可能なコードを紹介してますんで、参考にしてください。

まとめ

ということで、まとめです。

・カポ:ちょっとだけ(1~1.5音くらい)移調ならカポは楽ちん ※ただし♯だけ

・チューニング変える方法はポジションはそののままでOK。でもめんどいし、チューニングは狂いやすい

・コード変更(ルート音ずらし)はおすすめ。開放弦を含むコードはちょっと面倒。でもコードの流れを覚えるなど、勉強になる。

今回はちょっとお硬い話でつまんなかったですね。大丈夫、僕もです。まあでも、せっかく頑張って書いた(みなさんは頑張って読んだ)ので、参考にして実践してみてください。