ウクレレでカッティングする方法。動画付きでやさしく解説
こんにちはtakaraです。
ウクレレ初心者のみなさん、コードストロークをしてもなんだか間延びして雰囲気がダレる、演奏にキレがない、なんて思った事は無いですか?
今回は、ウクレレ演奏に欠かせないテクニック「カッティング」の方法を紹介します。もう名前がかっこいいですね。カッティング。ノリの良い曲を聴いていると、しばしば「チャカチャカ」みたいなギターの音がする時ありますよね。こんなやつです。
デモ演奏は、90年代に一世を風靡したある名曲のイントロです。なにか良いこと始まりそうなワクワクするイントロです。
話をもとに戻すと、音をカットするからカッティングといいます。たまに「弦をカットするように弾くから」と勘違いしている人がいますが、違いますからね。音をカットするんですからね。音をカットするってのは、いわゆるミュート(消音)する、ということです。
カッティングを成立させるためにはミュートが命。ポイントは両手をいかにうまく使って弦の鳴りを消すか、です。
一方、カッティングをより活かすために必要なのは、ノリを作り出すこと。こちらは逆に、ストロークする方の手の動きをいかにうまくコントロールするか、が大事になってきます。
今回はこの2点を踏まえて、やさしく説明していこうと思います。さて本当にやさしくなるでしょうか…。ふふ。
ちょっとおさらい。そもそもウクレレで音がなる仕組み
カッティングの説明に入る前に「そもそも、ウクレレはどーやって音を鳴らしているか」をおさらいしておきましょう。まあウクレレというより弦楽器全般ですけど、ここではウクレレで説明していきます。
ウクレレは、ボディーにあるサドル(ブリッジ)とネックの先端にあるナットまたは押さえたフレットの間に張られた弦を弾いて音を出します。弦の振幅が収まるにつれて音量は減衰し、振幅がなくなると音が止まりますね。
音をが鳴る条件 : サドル~ネックorフレットの間に弦が張られていること+弦が振幅していること
音が鳴らない条件: 弦が振幅していないこと
当たり前のことに思えますが、この前提をわかっているかどうかで、カッティング、ミュートのやり方や注意点、コツへの理解度は全然違います。
では本題のカッティングの方法を紹介していきましょうね。
ウクレレでカッティングの方法。まずはミュート
音をカットするわけですから、当然ミュートできなくては話になりません。で、どうやってやるかと言うと、ミュート自体はとても簡単です。
ウクレレが鳴らないのはどんな時でしたっけ。そうです、弦が振幅しているときですね。なので振幅を押さえればミュート完了です。ジャーンと弾いた状態で鳴っている弦を手で押さえ、振幅を無くせばOK。方法は2つです。
ストロークしている方の手でミュートする
ここでは右利きの場合を例に説明します。右手でストロークするでしょ。そのストロークした手の親指の腹~手首あたりを弦に当てて、ミュートします。やってみましょう。
動画を見ていただければわかるかと思いますが、この方法はダウンストロークの時しか使えません。アップストロークの場合、ピッキングとミュートを同時にできないからです。なので、右手でミュートするシーンていうのは限られます。
フレットを押さえる方の手でミュートする
こちらが本命ですね。右利きの場合を例に説明します。まず弦を弾きます。そして音が鳴ってる状態で、左手でなんやかんやして弦を触るんです。「なんやかんや」にはいろいろな手段があります。
・フレットを押さえている手をちょっと浮かせてさわる
・親指を指板側にグっと持ってきてさわる
・小指側の手の腹でさわる
・フレットを押さえるのに使ってない空いた指でさわる
・フレットを押さえている指で押さえている弦の上下の弦をさわる
・ect…
なんでも良いです。とにかくどっかで弦に軽く触れて振幅をとめられればOKです。左手で押さえているコードのポジションによって止めやすさは変わります。ではやってみましょう。
経験論で言うと、すべての指がフレットを押さえている場合は、少し手をフレットから浮かせる方法が一番ラクですね。一方、開放弦を含むコードの場合は少しむずかしい。上に紹介したどれか、あるいはオリジナルのやりやすい方法を探して、自分に向いたミュート方法を見つけましょう。
ミュートする時の注意点
とりあえずのやり方がわかった所で、上手にミュートするコツを紹介します。というか注意点ですね。ポイントは弦を強く触りすぎないこと、そして弱く触りすぎないことです。
実際に下手くそにやるとどうなるか、見てみましょう。
この触り具合はとにかく慣れです。ずっとやっているうちに、弦を抑えた時の感触や反発力がわかってきます。気をつけたいのは楽器が変わった時。弦のテンション(張りの強さ)が違う楽器に突然変わった時、押さえた時の感覚が変わるんですね。
High-GとLow-Gの2台持ちをするなどの場合、楽器によって弦のテンションがあまりに変わると、ミュートしたときの感覚がばかになるので注意しましょう。
ウクレレでカッティング。ストロークはノリを保つこと
次にストロークの方法です。これは簡単で、ずーっと一定のリズムで上下ストロークを続ければOKです。弦をミュートしているときも、していないときも、上下ストロークを淡々と続けましょう。わざわざ動画で説明する必要もないかもしれませんが、一応説明しておきます。
このミュートしている時の「チャキチャキ」という音が、打楽器感を演出してビートを刻むので、とてもパーカッシブです。カッティングの醍醐味と言ってもいいでしょう。
ウクレレでカッティング。実際にやってみよう
一通り原理と方法を理解した所で、あとは実践あるのみです。ウクレレの技術はいろいろありますが、その中でもカッティングは練習すればするほどわかりやすく上達します。
取り上げる曲を何にしようか迷った挙げ句、みんな知ってるあの曲の間奏にしました。わかる人にはわかるかもしれません。
まず、具体的なやり方を説明します。
カッティングの練習続いて、説明資料のように弾いてみた動画です。僕もイマイチ上手にできていませんが、雰囲気を掴んでもらえればいいかなと思います。
こんな明るい単純な曲ではつまらないという人。星野源でも練習できます。こっちの方が楽しく練習できるかもしれません。
まとめ
以上、カッティングの方法でした。可能な限りやさしく説明したつもりですが、わかりにくかったらメッセージ下さい。
カッティングはウクレレの必須テクニックです。最初は全く両手が言うことを聞かないと思いますが、逆に練習すればするほど、わかりやすく上達するテクでもあるので、やりがいはあります。
ではまた、さようなら。