[ライブ・WSレポート]冬のKYASウクレレワークショップ&ライブ / 企画:ACOGOGO EVENTS


こんにちは。takaraです。

今回、ブログ開設して初レポート記事です。

しかも記念すべき第1回にふさわしい、あのKYASさん(以降、冷静に執筆したいので「KYAS」って書きます)のワークショップ&ライブ。

ちなみに僕は、ウクレレ歴だけは長いものの、誰に習うでも無くひたすら一人でやってきた人間です。

このブログを開設してから、「人にハウ・トゥー語るのに、経験だけではやっぱ無理がある」と特に思い始めた今日このごろ。

たまたま近くで、スーパープレイヤーのWS(ワークショップ)があると知り、参加したわけです。

先に結論から言うと、マジでよかったです。機会のある人は絶対行ったほうが良いです。(特に個人レッスン)

で、何がマジでよかったのか詳しく書いていきますよ。

アーティスト紹介と印象。KYAS ~世界を旅するウクレレプレイヤー~

日本でウクレレやってる人で、この名前を知らない人の方が少ないかもしれません。

あえてここで紹介する必要もないでしょうけど、一応取っ掛かりとして書いておきます。

若手ウクレレプレイヤーの台頭がすごい昨今、KYASは中堅クラスなのかもしれませんが、全然まだまだ勢い乗りまくりの若手プロミュージシャンです。

(年齢が僕の1個下ってのもあって、まだ若手と思いたい部分もるけどね…僕もまだ若いつもりだし…)

僕の中で、ウクレレアーティストは大きく二分されます。(ハワイアンを除いて)

1つはインスト演奏メインの技巧派で、いわゆるジェイク・シマブクロみたいな系統。もう一つが弾き語りメインのキャラクター・雰囲気重視派、有名どころだとつじあやのがそれです。

もちろん、皆さんいろんな個性やパフォーマンスを持っているので、単純に分類はできませんが、イメージ持ってもらいやすくするために言うと、そんな感じです。

で、KYASは前者。まぁぁぁぁぁぁぁ上手いです。こんなん。

ただ、技巧派ミュージシャンによくある、技に溺れる感じはありません。非常にハートフルです。

優しい曲は優しく、熱っぽい曲は熱っぽく、明るい曲は元気がいい。

上手く言えませんが、決して演奏テクニックだけからくる表現ではなく、ちゃんと本人の人柄が乗っかった技巧派です。

後のライブレポートで詳しく感想を書きますが、ウクレレ持って弾いてる時と、普通に喋ってる時の差が無い。僕が好きなタイプの演奏家です。

アーティストの中には、ステージ演奏中とそうでない時の印象が全然違う人がいます。それはそれでミステリアスな魅力がありますが、なんか僕は安心できないんですねぇ。

「普段のその人を知らなきゃよかった…」って思っちゃうと、以降その人の音楽聞く気にならないっていうか…。やっぱ、音楽ってやるのも聞くのも人ですからね。

僕の個人的な意見は別に要らない、って人のために、色々リンクしておきます。客観的な情報を詳しく知りたい皆さんはリンクからどうぞ。

KYAS official site
YouTube公式チャンネル

冬のKYASウクレレワークショップ&ライブ。レポート

さて、本題のレポートです。

イベントの内容は次の通り。1月11日~12日の2日間にまたがっての一大企画です。運営も大変だったでしょうねぇ。

・個人レッスン   :30分/人 3,000円
・ワークショップ  :2時間 3,000円
・ライブ      :3,500 円 ※ワークショップと両方参加の人は、合わせて5,000円

企画は、市民団体のACOGOGOさん。

めったに無い機会なので、出費を惜しまずフル参加しました。

しかも、急遽増やした個人レッスンが1枠余ってたので、僕はそれをありがたく頂き、1時間みっちりの個人レッスン。(ACOGOGO EVENTSさんありがとう)

ちなみにこのイベンター、市民団体なせいもあるのか、良い意味で業界じみて無くて、とても自然体な方々でした。スタッフさんのレスポンスも丁寧で速い。

おかげさまで、僕も変に緊張せずにイベントに参加できました。

ではそれぞれのレポートです。

個人レッスン

僕の今回の一番の収穫は、個人レッスンでした。運営サイドとの事前のやり取りは、ざっくりこんな感じ。

運営:「レッスンでやりたい譜面があれば、ご準備ください」
僕 :「曲をやるのではなく、具体的に教えて欲しいテクニックをお伝えして、回答してもらうことは可能ですか?」
運営:「全然OKですよ」

最高です。ただ単に、曲を1曲楽譜どおりに教えてもらうってのも何だかなぁ…、と思ったので。

で、日頃気になってる奏法を事前にいくつかピックアップして、お伝えした訳です。

さらに当日、レッスンをする中で追加で思いついた教えて欲しい項目も、都度その場でフレキシブルに全部教えてもらえました。

具体的に教わったのは次の内容。

・ウクレレでやる3フィンガーのやり方
・速弾きの練習方法(親指のみ、2フィンガー(親・人差し指)、3フィンガー(親・人・中指))
・親指ピッキング・ストロークのポイント(指の形、弦に当てる指の場所・動かし方)
・高速4連ストラム(アップ・ダウン一振りで16分音符4つ入れる方法)
・ロールストロークの時の指の当て方
・3連ストラムで2・4拍にアクセントを入れる方法(小指を交えた3連ストラム)
・スイング、シャッフルのストロークで裏拍にさりげなくアクセントを入れる方法
・High-Gで、ソロ演奏をする時のボイシングのポイント(低音を抜いてもコード感は出せる)
・ソロ演奏・伴奏を色付けする方法(オブリガート、音をあえて抜く、ハモリを入れた旋律をつくる)
・8ビートでドラムのリズムを刻みながら、伴奏の音も合わせて出す方法(ジェームス・ヒルがやってるやつ

正直レッスンに集中してて、ろくメモもしてないので、実はもっと合ったかもなぁ…。

もちろん、習ったから出来るわけじゃなく、何してるのかが理解できただけ、って話なんですが、あとは自分の努力と技量の問題です。闇夜の航海で灯台が見えたような気分です。

すごいのは、全部さらっと目の前で再現するKYAS。プロだから、当たり前といえば当たり前なんですが、間近で説明されながら再現されると衝撃を受けます。

すごいのは、ジェームス・ヒルの専売特許のような、8ビートのドラム刻みながらコードストロークするやつです。

KYAS曰く「ジェームス・ヒル本人に間近で見せてもらって、よく見て解析したんですけどね」、とのこと。

再現出来る事自体すごいのはもちろんですが、他のミュージシャンの技術を聞かれても全然嫌な顔しない。

ミュージシャンによっては、ライブ後の感想で「(他のアーティストの)〇〇みたいでかっこよかったですよ」とか言うだけで、露骨に嫌な顔する人居ますからね。

「さっきライブのフレーズ、ハービー・ハンコックみたいで超よかったですよ」みたいな事言うと、「あ、そうですか(同業者に例えて、俺のこと評価してんじゃねーよ)」みたいな…。

素人からすると、「あ、この人ちっちゃいなぁ…」って思うわけです。

で、KYASはそれが全く無い。純粋にかっこいい音楽、面白い音楽を楽しんでるような感じ。こんな「すごい奏法・音楽があるんだよ」ってのを、ほんとに嬉しそうに伝えてくれる。

てことで、個人レッスンめちゃめちゃオススメです。もちろん、楽器始めたばっかの初心者でも学びの多い時間が過ごせます。

なにより終始、明るく楽しく重くなく、接してくれる。この手の企画にビビって参加してない人、KYASに関して言えば全然怖く無いですよ。

ワークショップ

ワークショップは、複数名(今回は20人程度)の人が同時にレッスンを受けるコンテンツです。

男女=5:5くらいで、20代~年配の方まで幅広く参加してました。中には、名古屋や首都圏からのお客さんもチラホラ。リピーターも居ました。

今回は、カーペンターズの「Top of the World」を3パートに分かれて練習、最後に合奏して1曲を仕上げる、という内容でした。

写真の譜面は抜粋です。KYASが今回の企画のために再編したもの。3パートは次の通りでした。

1パート :主旋律+ちょっとだけ伴奏(このパートだけでも一応ソロウクレレで成立する)
2パート :いわゆるハモリパート、曲の雰囲気を色付けする係
3パート :コードを弾く

技術的には、1パートの難易度が若干高く仕上がってます。

レベル感は、楽器店で見かける「[初心者でも出来る]簡単〇〇ソロウクレレ」的な楽譜集よりも、ちょっとだけ難しいかなぁ、くらいの印象。

参加者の技量がバラつくワークショップで、レベルに応じて誰もが参加出来るようにするための配慮を感じます。

ちなみに僕は、前段の個人レッスンで伴奏の色付けを質問したこともあって、「あー、だったらWSは2パートがいいかもしれませんね」とオススメをもらってたので、2パートをやりました。

レッスンの流れは次の通りです。

・最初に(メロごとに)KYASが全パートを実演
・メロごとに20~30分程度の練習時間(練習中はKYASが全員を回って、困ってないか確認)
・大体できた感じのところで、メロごとに合奏
・最後に1曲通しで合奏

いや、WSって初めて参加したんですけど、丁寧です。あと、個人レッスンと同じく、終始優しくて明るい。

途中で、手が疲れた時のおすすめマッサージの方法も教えてくれました。

で、やっぱここでも人柄って出ます。

会場は、同時間帯に近くの別室が吹奏楽の練習に使われていました。

ウクレレって、なんだかんだ言っても音量の小さい楽器なので、WSの最中に吹奏楽団の練習音がノイズになってしまうような状況だったんですね。(別に運営側の責任ではありません、会場の都合です)

実際、KYASが実演を始める瞬間に、吹奏楽の合奏が「バーン」と鳴るシーンも合ったんですけど、そんな状況でも小ボケで朗らかな笑いに持っていってくれる。参加者の皆さんも楽しそうでした。

一方でレッスン自体はとてもしっかりしてます。要所要所に演奏上のポイントを含めて、参加者のレベルによらず、何かしら学べる内容でした。

「俺もう中級者以上だから、初心者向けのワークショップなんて行っても役に立たないかも」なんて、思うと損します。全然有意義な時間が過ごせると思います。

WSの会場ではCDや楽譜集の物販もありました。で、僕も最新アルバム含めて2枚買ってしまった…。サインもらった…。

CDのレビューは、よく聴き込んだ後で別の記事でレビューしたいと思います。

ちなみに写真右側の一番新しいやつは、まだ配信されてません。機会があれば直で買うと良いでしょう。

ライブ

で、最後にライブです。

会場は小さなレストラン(カフェ?)。決して大きくない店で、マックス収容人数は店のレイアウトを変えて30人くらいでしょうか。

で、数えたわけではないですが、今回は20~25人くらいだったかなぁ…。ほぼ満員です。

レポート記事のくせに申し訳ないのが、ライブを楽しみすぎてセットリストを全然メモってなかったこと。

計2時間程度で、前半・後半です。オリジナルはもちろん、カバー曲も沢山披露して、最後のアンコール2曲を入れて15~16曲だったかなぁ…。

KYASは元々ギターもやる人なんですけど、今回はギターを使ったパフォーマンスが2曲。弾き語りもやってくれました。

まぁね、ライブの詳細を事細かに語ると、実際行った時の楽しみ減っちゃうし、多くは書きません。

ちなみに今回は、地元出身のウクレレシンガー「June」も、ゲストで1曲KYASと共演。地元ファンにとっては実に嬉しいサプライズです。

MCの都度お客さんに話しかけ、笑いかけ、ちょっと小ボケなネタ振りをして、でも演奏はバッチリ決める。ここまでさんざん説明したとおり、全く壁を作らない人柄で、終始明るく楽しい雰囲気でした。

でも、めちゃめちゃ上手いからね。明るい雰囲気だけじゃないからね。

普段僕は、Jazzミュージシャンのライブか、Perfumeのコンサートくらいしか行かないんですけど、ほんと良かったです。

あ、一つお得な情報を言っておくと、ライブにはしれっと自分のウクレレを持っていくと良いかもしれません。

会場の規模にもよるんでしょうけど、ライブ途中でKYASから「もしウクレレ持ってる人いたら、一緒に曲を演奏しましょう」という嬉しいオマケがありました。

簡単な曲を、KYASが合間にコードネームを紹介してくれて、本人と一緒に演奏できます。(僕は持っていかなかったので、聞くだけだった)

一つ今後に期待しているのは、暗い曲や悲しい曲、シリアスな曲。コレをKYASがやったらどうなるのか? 彼の違う一面が見えて面白そうです。KYASさん楽しみにしてます。

まとめ

以上、世界を旅するウクレレプレイヤー KYASの、ワークショップ&ライブレポートでした。

そもそもワークショップやレッスンていうのは、教則本やサイト、動画では絶対にわからない、プロのリアルな情報が得られます。しかも実演付きで。

更に言うと、KYASは一切出し惜しみしない。

まぁ、プロなんでね…。そりゃ全部オープンにしたらだめな部分もあるかもしれませんよ。ひょっとしたら出し惜しみしてるのかもしれないけど、少なくとも僕はそう感じませんでした。

教室習いに行くのを敬遠している人。こういう単発イベントを活用してみるのもいいかもしれません。

ちなみに今回の主催者、ACOGOGO EBENTSさんから、夏場にKYASのイベントを企画してると広報がありました。

KYASウクレレキャンプあづみ野

僕は別に企画サイドの回し者ではありませんが、今回は参加したレッスンがめちゃ良かったので、オススメしておきます。

宿泊する人は、バーベキュー付きだって…。バーベキュー美味しいしね。

最後に、僕が今回学んだテクニックは、いつか自分の物にできたら個別にブログで紹介していきます。

このレポートも、本人の了承得て書いてます。全然オープンにしてもらって良いって…、ありがたい…。

てことで、ウクレレラバーの皆さん、さようなら。