雑記_音楽関連Twitterのタイムラインを法令遵守で盛り上げる
こんにちは。takaraです。
今日は雑記。法令順守でTwitterのタイムラインを盛り上げたいよね、って話です。
Twitterで法令遵守で動画を披露する方法と、さみしくなったタイムラインに僕がなにかできるかなぁ、という話。
最近、音楽アカウントのTwitterタイムラインがさみしい
僕はTwitterをやってて、TLにアップされるいろんな人の演奏をいつも楽しみにしてます。
で、「これホントはTwitter投稿NGかも」と思いつつ、よく確認しないまま自分でも著作権的にNGな動画をアップしてたし、人のアップした動画も楽しく見てました。
すると先日、「Twitterにカバー動画上げてる人いるけど、著作権的にそれ危ないかんね」といった感じのツイートが広がりました。(ツイートした人を責めているわけではありません。あなたは正しい。)
で、僕がフォローさせてもらっている皆さんは民度の高い誠実な人が多かったようで、「そーなのー?」という感じで、”弾いてみた動画”のアップを自粛し始めました。
中には、過去に上げたカバー動画をしっかり削除する、涙ぐましい作業をする人もいます。
みんなにもらった”いいね”やコメントは、アップした人にとっては大事な思い出だったり、モチベーションを維持するはげみだったりしますから、これは結構つらい作業。
で、一転して僕のTLは絵的にもコンテンツ的にもさみしくなりました。他にも同じように感じている人がいるかもしれませんね。
オリジナル曲(著作権は自分)で勝負できる人はいいんですけど、そんなん出来る人あんまりいません。
また、閲覧者視点で言うなら、無名人のオリジナル曲ってぶっちゃけそれほどニーズも無いでしょう。(僕の60sstがいい例です。寂しいけどね…。)
「何とかなんないかなぁ…」ということで、僕にもできることで貢献しようと思います。
とりあえず”何するのか”だけ知りたい人は、この後ダラダラ続く文章を飛ばして、最後の見出しから読んでください。
実は気軽にできないTwitterへの演奏動画投稿
では、そもそも論から。
SNSが普及して、自分の演奏を不特定多数の人へ披露するハードルが下がりましたね。音楽ファンにはうれしいことです。
Twitterでもカバー動画、いわゆる「弾いてみた、歌ってみた動画」を見かけるわけですが、これが危ないケースがある。
演奏を上げるだけでなく、譜面を上げたり、弾き方を紹介したりする人もいますね。これも危険。
著作権侵害になるかもしんないからです。なので、実はハードル下がったようで下がってません。
著作権法に定められている内容を守らず、誰かの作った曲を勝手に披露(改編含む)すると法的にNGです。
「私的利用ならいいんでしょ?」という話ですが、発信者側は私的のつもりでも、法の解釈だと私的利用から外れるようです。なので原則NG。
“原則”と書いたのは、OKなケースもあるという事です。
これについては内容が重くなるので、別の機会にきちんとまとめようと思ってますが、とりあえずTwitterの場合どうすればいいか簡単に紹介します。
Twitterでカバー動画をアップしても法令違反にならない方法
まず、法令順守でカバー動画をSNSや動画投稿サイトに上げる方法は次の通り。
1.著作権の保有者(作曲、作詞者)に承諾を得てカバーする
2.著作権が切れた曲を自分のアレンジでカバーする(誰かのアレンジをそのまま弾くのはNG)
3.日本著作権協会(JASRAC)が管理している曲を、JASRACと包括契約している動画投稿サイトにアップする
4.「3.」のリンクをブログやSNSに貼る(ただし動画の埋め込みリンクはNGの場合もある)
「1.」はハードル高いですねぇ。アーティスト本人に直接打診して何とかできますか?難しいでしょ?
まぁ、できなくはないんでしょうけど、Twitterのお手軽な性格からはかけ離れた方法ですよ。
次に「2.」ですが、これもハードル高いですね。
著作物には”二次的著作物”っていうのがあって、原曲を誰かが編曲した場合は、編曲したものに著作権が付きます。
となると、原曲の著作権が切れていても編曲版の著作権は生きているので、それを演奏するとNG。
例えばハワイアン・トラディショナルの「アロハ・オエ」。
原曲の著作権はとうに切れていますが、市販のTAB譜本などに載っている、誰かがウクレレソロ用にアレンジした物は二次的著作物です。
編曲者の許可なく、アップすると著作権侵害。
となると、原曲の著作権が切れた曲を自分でアレンジして演奏するしかないので、一気にハードルが上がります。
比較的簡単で安パイなのは「3.」で、YouTubeやInstagramだと、これでイケる場合がほとんどです。
包括契約っていうのは、「通常カバー(を披露)するときにJASRACに払う著作権料を、サイトがまとめて払ってるからユーザーは支払い不要」ということ。
JASRACと包括契約を結んでいるサービスはこれ → 利用許諾契約を締結しているUGCサービスの一覧(JASRAC)
はい、リンクを見るとTwitterは入ってません。なのでこの時点で「3.」も消えます。
で、次の一手として「4.」があります。
「あくまでアップ先は包括契約している動画サイトで、Twitterにはそこに飛ぶリンクを張っているだけ」作戦です。
これなら文句ありません。YouTubeとかInstagramとかやってる人はこの手で乗り切りましょう。
ただ、「3.」を守る前提なので、問題なのはJASRACが管理している曲かどうかです。
JASRACのデータベースで調べられます。自分の演奏したい曲を検索して管理対象かどうか調べましょう。
ここで検索できます。 → J-WID(JASRAC)
ここまでやって完全にホワイトなTwitterへの動画投稿です。
どうですか?めんどくさいでしょう?僕はめんどくさいです。しかも、ここまでやっても欠点があります。
それが、動画そのものを埋め込みでスマホ版Twitterのタイムラインに表示・再生できないこと。(PC版Twitterはできる)
Twitterの閲覧者なんてスマホがほとんどでしょうから、これは結構致命的です。
埋め込みできる裏技を紹介するサイトも探し、SNS連携アプリもテストしましたが、結論を言うと現時点では何をやっても不可能です。
(”IFTTT”というアプリでInstagramと連携するとイケる、という情報が唯一有力でしたが、無理です。画像連携はできますが動画はできません。さんざんテストしました。)
怒涛の勢いで流れるTwitterのタイムラインに文字リンクがあっても、気づきにくい。
気付いたとしても”リンク先へ飛ぶ”というワンアクションが煩わしいので、それを嫌う人もいる。
結局あまり見なくなるし、見られなくなる。Twitter上の音楽コミュニティーは元気なくなる…。
世知辛いですよ。TwitterがJASRACと包括契約を結ぶか、スマホ版タイムライン上で動画埋め込みリンク表示・再生できる仕様に変わる日を待つしかありません。
ちなみに、動画の埋め込みリンクは、JASRAC的にNGだとする見解もあるようです。やってることは文字リンクと同じなんですが、動画を直で表示させる、という方法がグレーのようです。世知辛いですね。
で、僕は何をするのか?
僕のやりたいことは、自分が楽しみにしているWeb上での動画視聴の機会やコミュニケーションを守りたいだけです。
ただ、法令順守は外せない。一応国家に守ってもらってる身ですからね。
また、著作権法はアーティストを守るための法でもあります。現行法の是非については賛否あると思いますが、なし崩し的なルール違反はしたくないものです。
ということで、前述した方法の「1.」と「2.」を頑張りたいと思います。
まず「1.」について。
既にオリジナルトラックの作成・公開はしてます。→ 60 sec soundtrack
現時点ではあまりニーズが無いことは薄々気付いていますが、100%僕の趣味なのでスタンスは変えません。
あと、ちょっとカッコイイこと言うと、僕が死んだ後に思い出代わりに家族に残したい。
そして「2.」の方。
著作権切れで、かつ皆が知ってるような曲を僕がアレンジして、ソロウクレレ用譜面を公開してこうと思います。
ちなみにソフト音痴な上に楽譜が読めないので、エクセルで作ったしょぼいスコアになりますが、それなりに弾けると思います。
で、これは完全に僕のオリジナルアレンジなので、法的には二次的著作物という事になるんでしょうけど、著作権フリーにします。(もちろん使用料をせびったりしません)
まぁ、これも8割くらい趣味の世界なので、楽しんでやっていきます。
市販のTAB譜相当の曲になるように、なるべく原曲を大事にしたアレンジにするつもりなので、有効活用してもらえれば幸いです。
いや、宣言したのはいいけど、何の曲にしようかなぁ…。
もしリクエストあれば、TwitterのDMとかで気軽に連絡くださいね。
では、ウクレレラバーの皆さんさようなら。